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弥生時代開始年代再考 : 青銅器年代論から見る

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国立歴史民俗博物館が、弥生土器付着炭化物のAMS法による年代測定を用いた弥生時代開始年代論を発表した。それを支持する中国考古学者による遼寧地域・朝鮮半島における青銅器文化の年代論を検討した。磨製石剣の編年と年代、遼寧式銅剣1式の年代幅、「遼寧式銅剣I式」と「V式」の関係、遼寧式銅剣と細形銅剣の関係-細形銅剣の出現年代、細形銅剣・鋼矛・銅戈のセットの上限年代、の諸点について再検討した結果、対象とした中国考古学者の年代論は、いずれも未検証仮説を積み重ねたきわめて無理が多い議論であり、従来の年代観で大枠では問題が無いことが判明した。この観点から、出土人骨を用いたAMS法による年代測定結果(田中・溝口・岩永・Higham2004)を検討すると、歴博年代論に比してはるかに妥当であるものの、なお50~200年は古く出ており、依然として海洋リザーヴァー効果による年代の遡上を十分に補正できていないと判定できることから、さらに内陸部出土の人骨やシカなどの草食動物骨を用いたAMS法の実施と、より有効な海洋リザーヴァー効果補正法の開発が急務となる。

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