[Information technology use in preventing infection]

ArticleinKansenshogaku zasshi. The Journal of the Japanese Association for Infectious Diseases 85(6):620-5 · November 2011with113 Reads
Source: PubMed
  • 34.98 · National Center for Global Health and Medicine in Japan
Abstract

Infection prevention requires handling enormous amounts of medical information collection, analysis, and delivery--a cumbersome, inefficient process. Hospital information system (HIS) data not intended for preventing infection cannot be used directly for such prevention. The rapid introduction of information technology in infection prevention can potentially solve these problems. The IT-based infection prevention system (ITIPS) structure depends on the purpose specified, however, and using this information in hospitals requires that the detailed HIS structure be clarified, especially the connection between HIS and ITIPS. The future ITIPS role is envisioned in early infection detection and warning. This, in turn, requires that ITIPS field operational support systems for medical staff mature further.

Full-text

Available from: Norio Ohmagari
620
感染症学雑誌 第85巻 第 6
電子システムを利用した病院感染管理
国立国際医療研究センター感染症内科!国際疾病センター
大曲 貴夫
成23年8月9日受付)
成23年8月30日受理)
Key words : information technology, infection prevention, electronic medical record, communication,
surveillance
1本邦における医療情報管理へのInformation
Technology(以下 IT)導入の経緯
国の指針としての医療情報の IT
本邦では「情報化が我が国医療の将来に大きな影響
を与えるものであることを踏まえ,これを国として戦
略的に進めていくことが極めて重要」
医療制度改革
大綱)との政府の認識のもとに,電子カルテ・レセプ
ト電算化などの医療の IT 化が中心に推進されてき
た.2001 11 月,厚生労働省は「保健医療分野の情
報化にむけてのグランドデザイン」
を提言した.ここ
では,1.患者の選択の尊重と情報提供,2.質の高い
効率的な医療提供体制,3.国民の安心のための基盤
づくりの 3 つを柱とする医療の将来像が掲げられ,こ
の実現のためには医療の情報化が不可欠の要素と位置
づけられた
.以降,本邦では電子カルテの導入を中
心として医療情報の IT 化が急速に進んでいる.
2.情報管理の観点からみた,院内感染対策の抱える
問題点
1)病院感染対策で扱う情報の量は膨大であり,
集・解析・配信が非効率的になりがちである
院内感染対策で扱う情報は非常に多い.なぜなら処
理の対象となる情報は,個々の患者レベルではなく病
院全体の患者を対象とするものだからである.例えば
院内感染対策で必須の業務のなかに感染症のサーベイ
ランスがある.カテーテル関連血流感染を例に挙げれ
ば,対象病棟でカテーテルが挿入されている患者を全
て把握し,その刺入日・抜去時刻,患者の状態,血液
培養の微生物検査情報などを現場から漏れなく収集
し,データベースとしてまとめ上げ,適宜統計学的な
処理を行っていく必要がある.これは相当な作業量で
ある.
加えて感染対策で必要となる情報は,多くの場合院
内各所にカルテなどの診療情報の形で全く整理されて
いない状態で存在している.これら大量の情報を,院
内各部署から収集することには大変な時間と労力を要
する.また診療情報が紙媒体で管理されている場合に
は,紙媒体を参照しつつデータベースに人的に入力す
るなどして解析可能な状態に仕上げる必要がある.
2)院内医療情報システム内の情報は,そのままで
は院内感染対策に使用できない
様々な目的で院内の医療情報システムに蓄積されて
いる情報を適切に利用することで,院内感染対策の重
要な情報源として利用することが出来る.これは医療
の情報化で期待される効用の一つである.しかし,病
院情報管理分野一般にいえることであるが,このよう
な情報の後利用は十分にはなされていない
なぜな
らば病院内の医療情報はもともと院内感染への使用の
みを目的として収集されたものではないからである.
そこで,医療情報システムから,情報を院内感染対策
に使える形で抽出するための仕組みが必要となる.こ
の場合に IT が大変有用である.
3院内感染対策の IT 化による業務効率の向上と情
報共有の促進
1)情報入力・情報収集・情報解析の効率改善
院内感染に必要な情報は適宜収集しデータベース化
する必要がある.そこで IT システムを用いて入力を
容易にする,各部門から自動的に収集されるなどすれ
ば,入力の省力化が可能となる
また院内感染対策においては院内各所からの包括的
な情報収集が必要であるが,これには時間がかかる.
またサーベイランスなどでは特に収集される情報の正
確性が重要である
日本では医療情報の IT 化が
進みつつある.これにより紙媒体を中心に医療情報を
総説
別刷請求先:(〒162
8655)新宿区戸山 1 丁目 21―1
国立国際医療研究センター感染症内科!国際疾
病センター 大曲 貴夫
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電子システムによる感染管理 621
平成23年11月20日
管理していた時代と比較し,医療情報の効率よい管理
が可能となった.よってこれらの電子情報を扱う院内
感染対策の IT システムを構築しておけば,大幅な時
間短縮につながり,なおかつ正確性も担保される
加えて院内各部門では院内感染対策に利用される
様々な情報が生じる.例えば微生物検査室では微生物
に関する様々な情報が生じるが,その情報はそのまま
では院内感染対策に活用できる統計の形にはなってい
ない.しかし院内感染対策情報システムを整備してい
れば,この情報を耐性菌の検出率,アンチバイオグラ
ムなどの形に加工して提示する事が出来る
2)感染対策に必要な情報の管理が容易となる
院内感染対策では患者情報・微生物情報・各種通達
などの多くの情報を共有しつつ業務を進めていく必要
がある.院内感染対策を直接に実行するのは現場の医
療者である.よって現場の医療者による適切な行動を
促進するためには,院内感染対策に関する必要な知識
を必要なときに無理なく得ることが出来る必要があ
る.例えば院内感染対策マニュアルなどは,院内で整
備され常に参照可能にしておく必要がある.従来これ
らの資料は紙媒体で管理されてきたが,紙という物理
的な媒体であるため定数が限られており不特定多数に
よる同時閲覧が難しい.加えて常に紛失のリスクを伴
う.またマニュアルの内容は更新とともに改訂が必要
であるが,紙媒体の場合に院内全体のマニュアルをそ
の都度更新していくことは,印刷・製本・旧版の確実
な回収・各部門への新版の配布など多くの作業を伴う
ため大変に困難である.このように医療者が必要とす
る院内感染対策を紙媒体で管理することは大変に困難
であるがIT を用いることでその管理閲覧は容易
となる
3)職員間の業務上のコミュニケーションを促進す
効率よく正確な業務遂行のためには,業務に関わる
職員間での円滑なコミュニケーションが必要である.
従来用いられてきたのは院内電話院内 PHS などに
よる直接のコミュニケ―ションである.電話や対面に
よる直接のコミュニケーションは極めて有用である.
しかし多忙を極める医療職がその時間をお互いに確保
することが難しいという問題もある.また,同じ内容
を複数の職員に伝達する必要がある場合には,直接の
対面のコミュニケーションでは効率が悪い.この場合
IT よる伝達手段例えば院内メールや院内掲示板
を使用することでコミュニケーションが可能である.
IT によるコミュニケーションは,相手の業務を中断
させることがない,記録が残る,備忘機能があるなど
の利点がある.
4.感染対策における IT 導入の留意点
1)目的を明確にしたうえで,ステムの構造を設
計する
院内感染対策に IT を導入する場合には常にその具
体的な機能に関心が向きがちである.しかし,実際に
は必要な機能は目的によって決定される.よってまず
必要なことは,院内感染対策に係る IT システムを構
築するその目的を明確化することである.どういう業
務を行うかが先に立ち,その効率化や発展性を目指す
ためにシステムを構築していく.
2)院内感染対策情報の出処としての医療情報シス
テムを知る
ある程度以上の規模を持つ病院では病院全体の診療
業務に関わる医療情報システム
(hospital information
system;HIS)が導入されている.院内感染対に係
IT ステムの情報源はこの HIS である.HIS の構
成要素を知ることは院内感染対策に係る IT システム
の構築に有用である.
電子カルテは今や医療情報システムの中心である.
電子カルテの利点として,
(1)記録や指示が読みやすく理解しやすい
(2)どの端末でも診療情報が閲覧可能
(3)情報の共有が容易,患者の病態が把握しやすい
(4)他部門との情報の共有化が同時的に行える
(5)書類整理業務が省略化できる
(6)データの保管・検索・搬送が容易で確実性が高
い,などがあげられて
よって情報の効率的
な一元化・統合化の手段としてだけではなく,日常診
療から診療情報を収集・分析し,エビデンスを確立す
るためのツールとしての役割が期待されている
病院の各部門システムも,HIS の重要な構成要素
一つである.なかでも微生物検査室にはデータを管理
する微生物検査システムmicrobiology laboratory
systemが導入されており微生物検査技師が情報
入力を行っている
3医療情報システムと院内感染対策 IT システム
をどうつなげていくかを考慮する
医療情報の IT 化により,HIS ら診療情報が様々
な目的に応じて容易に抽出されると期待された.しか
し実際には,HIS そのものの情報引き出し能力は一
的に高くないよって HIS から必要な情報を引き出
すためのシステムを構築する必要がある.これが院内
感染対策 IT システムである(以下 IT システム).よ
HIS と,IT システムを如何に連結させて構築して
いくかが重要となる.
第一に親情報システムであるところの院内情報シス
テムの構造を把握する必要がある.院内の臨床関連情
報の電子化の度合いは,各医療機関で様々である.す
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大曲 貴夫622
感染症学雑誌 第85巻 第 6
なわち全て紙運用の組織もあれば,部門システム・医
事システム・オーダリングシステムなど一部が電子化
されている場合もあれば,電子カルテをはじめとして
院内の診療関連情報が全て電子化されている場合もあ
る.IT システムは,このうち HIS のなかに電子化さ
れた部分から情報を引き出してくることとなる.よっ
て電子化された情報をどの程度得られるかは,HIS
院内の医療情報をどの程度包含しているかに依存して
いる.
第二に,HIS が院内感染対策向けの実用性の高い
能を本来的に把持しているかどうかも検討点となる.
HIS を医療機関に導入することの利点の一つに,情
の後利用がある
.一般に HIS の導入で情報の後利用
が極めて容易になると期待されるが実際には HIS
から感染対策に関する情報を引き出すことの難易につ
いては,報告者によって大きく評価が分かれる.これ
はおそらく HIS 院内感染対策に関連した機能を
本来どの程度有しているかによって,評価が分かれて
いるものと考えられる一般 HIS を用いた情報の
後利用を容易にするためには,特定の目的に沿った後
利用に必要な機能を HIS の構築時に組み込んでおか
なければならない
.しかし現実には院内感染対策を
含めた様々な機能を盛り込むことには費用や構造の面
などで限界がある.この限界を補うために,HIS
データを利用しつつ,補完的に動作する IT システム
を構築していくわけである.
第三に,データの継承性も重要な考慮すべき因子で
ある.HIS の多くは一定の期間使用した後に入れ替
もしくはバージョン更新が行われていく.これらのシ
ステム変更の際に IT システムの機能・データの引き
継ぎをどう行うかは,十分に検討しておく必要がある.
そもそも,HIS に内臓されている機能が院内感染対
に有用であれば,それを活用することが IT システム
を新たに構築する必要がない分効率がよいしかし
HIS に作り込まれた機能は,システム更新の際に引
継がれない可能性もある.また,HIS の機能は,組
込み後の変更に手間と費用がかかり,可塑性に乏しい
ことも欠点の一つである.そのため,可塑性と継続性
を損なう場合がある.また,HIS の更新が行われた
合,前システムからのデータの引き出しが著しく困難
となる場合がある.具体的には,前システムの端末数
が院内に少数しか残されないために,使用が困難にな
るなどの理由からである.過去のシステムから如何に
必要なデータを取得できるようにするかは,システム
更新時に十分に検討しておく必要がある.医療情報シ
ステムが更新されても使用可能な IT システムがあれ
ば,この問題は解決できる.
5IT システムの有する具体的な機能の例
1)複数患者の診療情報の閲覧を容易にする
電子カルテ導入の利点は,患者診療録を当該病棟に
出かけることなく 1 箇所で集中して閲覧可能にする点
にある.これは院内の臨床感染症あるいは院内感染対
策コンサルテーション対象患者をリスト化し,効率よ
く情報収集および閲覧することを可能とする.この利
点は例えば院内での耐性菌検出患者の個別の状況を同
時に確認する場合を想定すれば理解できる.従来の如
く診療録が紙媒体で管理されている場合,個別の患者
の診療情報を得るには,患者のいる病棟まで出向く必
要があった.しかも紙媒体の診療録は一部しかないた
め,検査・手術・処置などで患者が病棟外にいる場合
には診療録の閲覧も困難である.しかし診療録が電子
カルテになっていれば,患者の入院する病棟や移動先
まで移動することなく,1 カ所で同時に数患の診
療録を閲覧することが可能となる.
2)個々の患者の感染症情報を掲示し病棟医療者の
業務を補助する
多忙な医療者の業務補助のためには,担当看護師な
どの患者の直接の担当者が患者の感染症情報を容易に
入手可能なことが望ましい.しかし情報をその都度電
子カルテから引き出し,なおかつ自身で判断して感染
対策を行っていくことは煩雑であり,対策漏れが起こ
る危険性が極めて高い.この対策として,HIS から
者の有する微生物の情報を取り出し,電子カルテ端末
で分かりやすく表示する方法がある.これにより現場
の医療者は感染症情報収集に時間をとられることなく
感染対策の施行が可能である.また感染対策が必要な
患者の拾い漏れを防ぐことも可能である
3)職員への情報提供手段としての活用
感染対策に IT を使用することで,職員に対して
染対策に関する正確な情報を迅速に伝達することが可
能となる
.例として院内感染対策マニュアルを挙げ
る.院内感染対策マニュアルは院内で容易に参照され
るべきものであり,その内容は常に最新のものに更新
されているべきである.しかし紙媒体でこれを行うこ
とは容易ではない.院内感染対策マニュアルを電子化
し管理すれば,病院内の端末から参照可能となり,改
訂時のバージョン管理も容易となる
また院内感
染対策においては行政機関から発行される各種通達の
参照が必要となることも多いがIT システムはこの
管理も容易である
4)院内ネットワークを用いたデータ・情報共有
院内感染対策においては,院内感染対策チームの構
成員間で情報の共有を行うことが重要である.そこで
抗菌薬耐性菌などの重要な微生物の検出例,血液培養
陽性例,感染症のコンサルテーション症例リストなど
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平成23年11月20日
は,院内 Local Area Network(LAN)で共有フォル
ダや共用のデータベースを用いた情報管理を行うこと
で,その管理が容易となる.
5)メッセンジャー,メール機能の活用
院内感染対策に限らず,院内での業務の円滑で確実
な実行のためには,関連する職種間の正確・迅速・確
実なコミュニケーションが必要である.電子カルテの
メッセンジャー機能や院内 LAN 内の電子メール機能
などは,受け手側が都合のよい時間に閲覧可能であり,
なおかつ記録の残るコミュニケーション手段として有
用である
またメッセンジャー機能を用いて定期
的にアラートやお知らせを流すことによって,備忘策
として用いることも可能である.
6)微生物検査情報の解析
院内感染対策においては,微生物関連情報の院内へ
の提供も重要な業務の一つである.しかし微生物情報
の統計化の作業は手間がかかる.院内での微生物の検
状況,および検出微生物の感受性パターンなどの算出
作業は,IT システムの導入で簡易化することが可能
である.またこれらの情報は IT システムで提供する
ことでその閲覧性を高くすることが出来る
7)抗菌薬適正使用支援への活用
抗菌薬適正使用の推進には抗菌薬使用量の統計化が
重要である.この算出作業は繁雑であるが,WHO
ATC!DDDシステムに基づく統計算出であれば
WHO によって配布されている ABC Calc
を用いて
容易に行うことが出来る.抗菌薬の使用届け出制は多
くの病院で行われているが届出制度についてはオーダ
リングシステムに処方理由や対象微生物などの届け出
用のフォームを組み込むなどして対応することが可能
である
8)サーベイランス支援
医療関連感染症のサーベイランスにおいては,統計
値算出に必要なデータを医療現場から如何に効率よく
収集するかが鍵であるIT システムの導入はこの部
分の大幅な省力化に寄与するだけでなく,データの自
動収集化によってデータの拾い漏れを防ぎ正確なデー
タの収集を可能とする
9)職業感染対策のデータ管理
医療従事者の血液・体液曝露に関する情報収集の書
式としてエピネット
があるがこれも IT システム
に組み込むことが可能であるまた麻
疹・ムンプスといったウィルス性疾患については職員
の免疫の有無を血清抗体価で評価し,その結果適応の
あるものに対してはワクチン接種を行うが,この抗体
価およびワクチン接種歴の管理は紙媒体では煩雑であ
る.加えて,暴露事例発生時には,職員の前記のデー
タの迅速な引き出しによる評価の必要がある.ウィル
ス抗体価およびワクチン接種歴を IT システムで一括
管理するはこれらの管理を容易にする.
6IT システムの問題点 今後の展望
1)感染症早期感知システムとしての役割
IT システムに一つ期待されているのは,アウトブ
レイクの早期発見などを目的とした早期感知システム
としての役割である
現時点での IT システムは主
に病院情報データベースから情報を収集してくること
が主な機能となっている.そればかりでなく,そのデー
タを元にシステムに解析を行わせ,異常を感知させて
迅速な初動につなげることが期待される.ただし実際
のアウトブレイクの状況は様々であり,単純なアルゴ
リズムでの感知は難しいと推測される.なによりシス
テムが反応しないからといって院内に問題が起こって
いないわけではなく,最終的には院内感染対策に関わ
る医療者による的確な判断は必要となる.
2)現場医療者の業務支援のシステムとしての成熟
院内感染対策の実行には専門担当者の存在は不可欠
であIT ステムは専門担当者の円滑な業務遂行
に寄与することが期待されている.しかし手指衛生・
経路別感染予防策などの院内感染対策実務の実際の遂
行者は,現場の各医療者である.よって IT システム
も,医療者の行動に直接に働きかけることによって,
プロセスの改善に直接寄与する可能性がある.すなわ
ち現場医療者業務支援のシステムとして機能すること
が期待される.具体的には,医療者が日常的に使用す
る電子カルテ端末は,個々の患者レベルで患者の感染
症情報を得るには不便な面がある.これは,多剤耐性
菌をはじめとした感染予防策が必要とされる微生物の
隔離漏れにもつながる.そこで患者の有する感染症情
報が病棟の端末レベルで容易に確認できるようになれ
ば,有用である.このように,現在では感染対策担当
者向けのシステムになっている IT システムも,将来
的には現場職員向けの使いやすいシステムになる必要
がある.これには携帯情報端末の活用など,様々な方
法がある.
利益相反自己申告:申告すべきものなし
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情報化にむけてのグランドデザイン 最終提言
http:!!www.mhlw.go.jp!shingi!0112!s1226-1a.ht
ml#3 2003.
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土屋 池ヶ谷佳寿子病院情報システムと
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大曲 貴夫624
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電子システムによる感染管理 625
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Norio OHMAGARI
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〔J.J.A. Inf. D. 85:620∼625, 2011〕
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